しののめ日記

汐見 彩 のブログ

はじめての執事カフェ③ 池袋スワロウテイル

はじめての執事カフェ① 

 

megbea.hatenablog.com

 のつづき


執事カフェに行ってみたい!」

 

ふいに沸き上がった興味(衝動)が

実を結んだことに正直自分でも驚いた。


生活に追われ何だか疲れ、

楽しむことに罪悪感を感じたりする。

そうやっていつものように

この興味もフェイドアウトする…

そう思っていた。


しかし

・連れを探し(衝動から3日目)

・日程を決め(衝動から4日目)

・どの執事カフェかを厳選し予約をする
 (衝動から5日目)


月の3分の1が休館日という

なかなか強気の営業方針である。


我ながら何事ものらりくらりの私としては

驚異的な初動の速さと決断力を呈した。


衝動からたった17日で実現に至れたことは

2018年上半期のトップニュースと言えよう。

 


あ。

紅茶以外の飲み物にも触れておこう。

珈琲はホット/アイスと用意があるそう。

お子ちゃまには

山葡萄などジュースもあるらしい。

カフェと言えば

「足を踏み入れた瞬間の珈琲のイイ香り」

を求めている人には物足りないかもしれない。


なんせ「英国式」

紅茶もイギリスも愛する私には

なかんずく居心地の良い「家」である。


ティーカップもお嬢様の雰囲気に合わせて

執事が選び説明もしてくれる。

茶葉によってもちろんカップも変わる。


今回は2客とも暖色系の花の柄だった。

寒色系が好き、花柄でない方が好ましい、

ということをまだ執事は知らないと見えた。


ティーポットに手を伸ばす私を笑顔で制し

「ワタクシが…」

紅茶をカップに注ぐ執事の所作は美しい。


ホテルラウンジでも給仕は付くが、

お値段は執事カフェの方が

はるかに庶民的である。


嗚呼!

お嬢様として綴りながら

「庶民的」というワードを使う。

ニセお嬢様感を増す様が愉しくて仕方ない。

 

 


会社員時代、席の近かった英国紳士(オジサン)に「これが一番!」とすすめられて以来ひいきにしている茶葉。スモーキーな大人の香り。 まずはストレートでお試しいただきたい。

 

当日、悩んだ末に袖を通したのは

姑から頂いた新品のワンピースだった。

自分では買わないような高価なヤツだ。


都心に出るからには、

ましてや執事カフェに行くからには、

自転車でウロウロしている

普段着のままで良いわけがない。

ナゾの虚栄心が働いた。


「スニーカーじゃさすがにな」


20年前に買ったサンダルを引っ張り出した。

10年以上ぶりに履いて歩き出すこと5分。

右足のヒモの一部がちぎれた。

なんか縁起悪い。

サンダルが進むのを拒んでいるのか?

と思わなくもなかった。

いや、ただ古びれただけのことだ。

幸い、靴底と足裏とに挟み込み難を逃れた。

これを思い出として載せておこう。

 

 

 


あ。

「次回までの宿題でございます。」

とにこやかに手渡されたカード。

これがあった。

予約時の「呼び方」を選ぶ際に

知ったことには

意外にも執事カフェ

男子禁制ではなかった。

 

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「優しくされたい気分」

「イケメンに会いたい気分」


そんな女性だけのための場所ではないのだ。

 


ファッションについて

男性より女性に品定めされることに

一層の緊張を覚える私。

皆さんはどうであろう?


執事の中にも

「ご主人様」や「お坊ちゃま」

同性に給仕するほうが身が引き締まる…

そんな風に感じる者が

いるのかもしれない…などと思う。

 

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


秋葉原メイドカフェに行った話を

配偶者に聞いて湧いた

執事カフェへの興味。

 

正直なところ、

当初は、ほぼほぼ“冷やかし”であった。

ちょっと小馬鹿にさえしていた。

 足を踏み入れる前までは

まだ冷やかし気分があったことも否めない。


いざ。


執事カフェの給仕スタイル。

私には不慣れであるし

かけられる言葉は台詞でしかない茶番だ。

茶番を「完璧に演じ合う」ことは

私には難しかった。

 


けれども、

飽く迄お客(ご主人様)の
心地好い時間を演じる彼らの

「お芝居」を愉しめるのであれば、

 私は執事カフェ

想定外の☆を付けたい。

 

 

大好きな紅茶葉が豊富に取り揃えてあって

お値段もリーズナブル。

執事をはじめ職員の所作・言葉使いは美しく

決して嫌な気分になることはない。

そして、プチ贅沢気分を味わえる。


入れ替わるお客の半数ほどが

「おひとり様」であったことを

はじめは意外に思っていた。

けれど、

その雰囲気を知った今となっては

ひとり優雅に紅茶を愉しむ時間が欲しい時

執事の元に帰るもの悪くない。

そんな気持ちになるのに不思議はない。

 

執事カフェは大人のための憩いの場だった。

 

池袋 執事カフェ スワロウテイル

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完全予約制

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